趣味、映画
もしお金の制約がなにもなかったら映画をつくりたい。
映画監督を職業にしたいかと言われるとそういうわけではない。
僕は舞台をメインで、役者として活動していた。お芝居で飯を食っていこうと考えていた。しかし、お芝居で食うことを現実的な面で諦め、でも、お芝居をやめるというわけでなく、趣味として続けていこうと考えていた。
しかし、舞台をやるのには拘束時間や、稽古時間のスケジュールが難しい。
だから、ひっそりと映像作品を個人的に作ろうと考えていた。もちろん、映像作品だって、たくさんの役者を揃えようとするならば、色々と難しいだろう。
しかし、僕は小規模で、それこそ、友達とどこかに遊びに行く感覚で、ちょっと映画撮ろうぜ!という感じで、今までの役者仲間の何人かに声をかけて撮ろうと思っていた。
カメラはiPhoneで撮る予定。今はiPhoneでも映画が撮れちゃう時代なのだ。
しかし、僕は今まで舞台をメインとして活動していたので、映画のノウハウがよくわからない。今度、知り合いの映像作成の現場に参加させてノウハウを学ぶつもりだ。
役者は知り合いの何人かに出てもらい、カメラはiPhoneで撮る。
なんと素敵な趣味だろうと自分でも思う。
おっと、ここまで聞くと、一切お金がかかっていない。
ここから先は、僕の理想だ。
僕はiPhoneで撮るというのは変わらずに行きたい。そのマイナーな感じが好きだからだ。
しかし、そこに、無駄に豪華なスタッフ陣を組みたい。
まず、僕は脚本が書けないので、脚本をプロの方に頼みたい。
ここはクエンティ・タランティーノに頼みたい。
日本人じゃないのかよ!とツッコミがありそうだが、お金の制約はないので、とにかくお金の力を使って、クエンティ・タランティーノを呼びたい。
クエンティ・タランティーノとは、映画好きなら誰もが知っているアメリカの映画監督であり、脚本家でもある。
日本人の栗山千明が出演した「キル・ビル」、ブラッドピッドが出演していた「イングロリアス・バスターズ」などが有名だ。
僕は、「パルプ・フィクション」や「レザボア・ドッグス」が好きだ。
そうだ、監督も彼に頼みたい。
ただ、お金の力を使って、彼にこうしたいと意見を言えるような権力ではありたい。
クエンティ・タランティーノがiPhoneで映像作品を作る。それだけでワクワクしてしまう!
もちろん、僕は出演させていただく!できれば主演がいい。いや、もうここは主演をやらせていただこう。
日本を舞台にした作品にしたいので、俳優陣は基本的に日本人を揃えたい。仲の良い友人も呼ぶ。
しかし、日本人で共演したい俳優さんがいる。香川照之さんだ。香川照之さんの演技は凄い。目力がハンパじゃない。香川照之さんが日本の俳優で1番好きだ。
タランティーノには、どんな脚本を書いてもらおうか。
僕がやるとしたら、派手な作品よりかは、身の回りで、iPhoneを活かしたスタイルで、作りたい。
現実世界でiPhoneのホームビデオを撮っている、という程の作品にしよう。
それなら、iPhoneの良さが更に引き立つ。
それで、タランティーノに脚本を考えてもらい、監督もやってもらおう。
加えて、香川照之さんにも出演してもらおう。しかし、主演は僕がやらせてもらう。
考えただけでもワクワクが止まらない。
でも、お金がなくても、僕は必ず映像作品を作るのだ。
どうすれば人は満足して生きることができるのだろう。そんなことを模索しながら生きる日々だ。
おわり